2007年02月01日

第58回読売文学賞戯曲・シナリオ賞 西川 美和 「ゆれる」

第58回読売文学賞が決まりました。

読売文学賞の人(1) 戯曲・シナリオ賞 西川美和さん 32

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滝を見下ろす崖(がけ)の上に立つと、女ははしゃぎ声を上げながら、ぐいと身を乗り出した。一緒にいた男は慌てて手を伸ばし、女を支えたが、なぜか女はその手を邪険に振り払う。「じゃあいい」。男が手を離した瞬間、女の体は滝つぼへのみ込まれていった――。4年前に見た夢が、作品誕生のきっかけとなった。

男は、優しくまじめな友人だった。だから、事の一部始終を傍観していた自分も、一度は「知らぬ存ぜぬ」を装った。が、それが逆に彼の良心を苦しめたと気づいてからは自首を勧め、彼は従う。
「ところが、収監された彼に面会すると、彼は死んだ女をひどくののしり始めたんです。人はこうも変わるのかと怖くなって」。そしてもう一つ、嫌なものを見てしまう。「殺人犯とかかわったために、もう映画が撮れなくなるかもしれない。なぜ、こんな目に」。憤る、自分の姿だった。

目覚めてしばらくしても、たかが夢、とは割り切れなかった。憤りの感情はあまりに生々しく、自身を幻滅させるに十分だった。けれど、それを冷静に見ている、もう一人の自分もいた。「同じ状況に置かれたら、多かれ少なかれ、誰もがそんな感情を抱くのではないか」。人の心の不確かさ、つながりのはかなさ、奥底に潜む闇。そんなテーマで脚本を書き始めた。

滝は、渓谷に架かるつり橋に変わった。主人公を地方に暮らす兄と、都会で成功した弟に設定したのは「どんなことがあろうと、簡単には逃れられない関係性を持たせるため」。兄弟は幼なじみの女を誘い、渓谷に出かけるが、そこで女が橋から転落したことから物語が揺れ始める。殺人犯として逮捕された兄は、裁判が進むにつれ、これまで見せたことのない一面をあらわにしていく。

2002年制作のデビュー作「蛇イチゴ」では、一見平穏に見える家族が、ある出来事をきっかけに崩壊する様を描いた。「人からよく見られたい。理性があるように思われたい。そう思う自分にも、一皮めくれば、全然違う感情がある」

幼いころから、そんな「負の感情」を自覚していたからだろう。思春期には、人間の心の暗部を描いた日本文学に夢中になった。やがて映画に惹(ひ)かれ、早大在学中にその世界に飛び込んでからも、「作家とは、自身の負の感情を生産的なものに変えた人たち。私もそうなれないか」と思い続けてきたという。

まだまだ演出には自信がなく、監督として多くの人をまとめる力も足りない、と言う。だからこそ、俳優やスタッフが、読むだけですべてを理解できる脚本作りを目指している。もちろん、観客の視点も忘れない。サスペンスに仕上がったのは、いかに観(み)る者を楽しませながら重いテーマを届けるか、と腐心した結果だ。そしてラストに現れる、かすかな希望。脚本の完成までに2年をかけ、その間、19回も書き直した努力が、そこに結実する。

「自分の持ち場だと胸を張れるのは脚本だけなんです。それで賞をいただけるのは、何よりうれしい」

他に、毎日映画コンクール日本映画大賞、キネマ旬報日本映画脚本賞受賞。
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2007年01月21日

アニメーション映画賞に【時かけ】、【鉄コン】が大藤賞

2006年のすぐれた映画に贈られる『第61回毎日映画コンクール』各賞で、アニメーション映画賞に細田守監督の【時をかける少女】、アニメーション映画の製作過程で多大な成果をあげた作品や作家に送られる大藤信郎賞にマイケル・アリアス監督の【鉄コン筋クリート】が、それぞれ受賞しました。

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2006年の夏、【ブレイブ ストーリー】・【ゲド戦記】・【時をかける少女】と次々と公開されました。この3本、全て観る予定にしていたものの、結局、時間がなく【時をかける少女】のみ映画館で観ることに。

高校2年生の紺野真琴は、理科室で怪しい人影と遭遇したのをきっかけに、時間を跳躍する能力を得る。自身の踏切事故を時間跳躍(タイムリープ)で回避したのをはじめ、クラスメートの男子、間宮千昭や津田功介との三角関係の変化をもタイムリープで無かったことにしてしまう。だがタイムリープによる状況の変化は、やがて真琴の周囲の人間関係をゆがめ始め、思わぬ結果を引き起こしてしまうことが明らかになっていく。そして、タイムリープの回数が限られていることに気付いた真琴は……。
紺野真琴さんの声を担当された方、上手ではないとの声もありましたが、私は瑞々しく感じました。ただ、内容は「あれ〜?」な部分もあり、説明不足感、肩すかしな部分が確かにあります。それが、スタイリッシュな感じを生み出したのかもしれません。何より、若者へエールを送るに徹した演出、美術、見事な作画、音楽...どれも素晴らしく、早い時期での都内での単館上映で拝見した私は、周りがコアなアニメファンな男性ばかりで、ちょっと場違いでしたが、口コミでここまでの広がりをみせた映画としても注目の作品となりました。

【鉄コン筋クリート】は未見ですが、こちらも期待の作品。
視聴させていただきたいと思っています。
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西川美和監督/毎日映画コンクール

毎日映画コンクール日本映画大賞を女性監督として初めて、しかも最年少での受賞が決まった西川美和さん。32歳。
「本当にびっくりした。映画にかかわったすべての方々の力が評価された証しだと思います」

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◇多様な解釈できるオリジナルの作品を 

 原案・脚本も担った受賞作「ゆれる」は、主人公の元恋人が転落死した事件を通し、人間の揺れ動く内面を探求した作品だ。詳細な説明は省かれ、兄弟それぞれの思惑や結末は見る側の判断に委ねられている。
 
「多様な解釈があっていいという考えが根幹にありました」。
事件を機に浮き彫りになる兄弟の互いに相反するキャラクターが見どころだが「どちらも私自身の中に共存する性格だから脚本が書けた」と話す。
「2人のどちらに思いを寄せるかで映画のとらえ方はかなり違うものになる。観客に映像の行間を読んでもらえればいいですね」

 兄弟を演じた俳優の香川照之さんとオダギリジョーさんは「一つの作品を一緒に作った同志」だと言う。
「作り手に近い考えを持っている人たちです。受け身の姿勢ではなく、監督が表現したいことは何なのかを探り当て、提示してくれた」
 
作品が高い評価を得たことで多くの依頼を受けるようになったが「監督だけをするのではなくオリジナルの物語を作りたい」という姿勢は変わらない。
「今は体力もあるしアイデアもわく。自分で作れなくなったら映画を撮る意味があるのかとも思う。出来るうちにやれるだけのことをやりたい」
 
■人物略歴
 広島県生まれ。早大第一文学部卒。在学中に是枝裕和監督と出会い、映画界入り。デビュー作「蛇イチゴ」(02年)で毎日映画コンクール脚本賞。


以前、書かせていただきましたが、映画館で拝見しながら、泣き声ではなく「こんなの、たまらないじゃないか!」とでもいいましょうか、声にならない声を大きく叫びたい衝動にかられた、初めての映画がこちら【ゆれる】でした。兄になったり弟になったり...思いっきりゆれました。
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2007年01月19日

毎日映画コンクール大賞に【ゆれる】

『第61回(06年)毎日映画コンクール』の各賞が決まりました。
な、なんと、あの毎日映画コンクールで【ゆれる】が日本映画大賞を受賞しました!
おめでとうございます!!

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◇日本映画界の活力と多様さを象徴
日本映画大賞の「ゆれる」は、選考委員会で優れた演出力が高く評価された。西川監督は32歳で、長編2作目。女性監督作品の受賞は、コンクール史上初めて。同優秀賞「フラガール」の李相日監督も32歳で、2人は候補作の監督で最年少。 
◇選考委員コメント 
作品部門の選考は、映画評論家ら約80人の投票による1次選考の結果、上位5作品を候補として5人の選考委員による討議で決定した。他の候補作は「紙屋悦子の青春」(黒木和雄監督)、「雪に願うこと」(根岸吉太郎監督)、「嫌われ松子の一生」(中島哲也監督)。選考委員の講評は次の通り。

 ▽吉田喜重委員 最も映画表現を感じさせる作品を選んだ。「ゆれる」は、兄と弟が憎悪と愛情を織り交ぜ、普通のストーリーのように解決しない。人間は底知れない深遠さを持っている、という点を表した作品。初の女性監督作品の受賞は大変うれしく思う。

 ▽桐野夏生委員 「ゆれる」は力量が並大抵でない作品。セリフが説明的ではなく、丁寧に見ると、感情の成り立ちがよくわかる。演出もアイデアにあふれていて、とても優れていた。他の作品はいずれもよくできているが、逆に「ゆれる」のような「不安定さ」に欠ける。すわりの良すぎるところが不満だった。

 ▽ドナルド・リチー委員 前作の「蛇イチゴ」を見て、西川監督には才能があると感じていた。それが開花したことは喜ばしい。また、初めての女性監督の受賞をうれしく思う。

 ▽新井満委員 「ゆれる」が映画の純文学なら、「フラガール」は大衆文学。分かりやすいサクセスストーリーで、感動の涙を流し、喝さいとともにハッピーエンド。候補作は世相を映しているのか、家族のテーマが多かった。

 ▽品田雄吉委員 「ゆれる」は人によって受け取り方が変わる映画。しっかりした作品世界を作っていて、06年の収穫だった。「フラガール」は、映画の王道を行き、エネルギーをくれる。2作が対照的ということが、今年のポイントだろう。
毎日新聞 2007年1月18日 22時41分 
(最終更新時間 1月18日 23時41分)
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2007年01月10日

【ゆれる】映画賞受賞/「第1回Invitation AWARDS」

カルチャー系ライフスタイル誌『Invitation』(発行:ぴあ)が、“いまを生きる。未来へジャンプする。映像と人”を理念とし、映像文化人の「映像」世界への功労を称えるための総合映像フェスティバル「第1回Invitation AWARDS」授賞セレモニーが9日、グランド ハイアット 東京において開かれ、映画賞に西川美和監督の映画【ゆれる】が受賞しました。

【フラガール】を抑え、【ゆれる】に初の栄冠を届けてくれるのはどこかしら?と注目していたのですが、第1回Invitation AWARDSでの受賞、とても嬉しいです、おめでとうございます!

「Invitation AWARDS」は、現在日本には「映画」以外の「映像」作品を“目に見える評価”が少なすぎるという現状を踏まえ「映画」「TVドラマ」「アニメーション」「ドキュメンタリー」「ミュージック・クリップ」「CM」「ゲーム」という「映像」の世界を一同に集めて評価し、そこから「アクター」「アクトレス」「クリエイター」「プロデューサー」「アジア」の「マン・オブ・ザ・イヤー」を選ぶというもの。審査は、雑誌『Invitation』で執筆しているライターを中心に行われたそうです。第1回受賞作品及び受賞者は昨年の12月21日にすでに決定していたそうです。


昨年、ドラマは【結婚できない男】と【のだめカンタービレ】が、私の期待以上の作品でした。そして、CMはポッキー極細、アニメは【時をかける少女】...この新設の「第1回Invitation AWARDS」、長く続くといいなぁ〜。

「第1回Invitation AWARDS」主要受賞作品・受賞者は以下のとおり。

★映画賞 【ゆれる】

☆アクター・オブ・ザ・イヤー:伊勢谷友介 (30)
(【雪に願うこと】【ハチミツとクローバー】ほか)

☆アクトレス・オブ・ザ・イヤー:宮崎あおい (21)
(【初恋】【ただ、君を愛してる】ほか)

☆クリエイター・オブ・ザ・イヤー:西川美和 (32)
(【ゆれる】監督)

☆プロデューサー・オブ・ザ・イヤー:磯山晶 (39)
(【木更津キャッツアイ】シリーズなど)

☆アジアン・オブ・ザ・イヤー:チェン・ボーリン(23)
(【暗いところで待ち合わせ】 ほか)


●WOWOW特別賞:三谷幸喜 (45) (【有頂天ホテル】ほか)

●Pioneer特別賞:【LIMIT OF LOVE 海猿】

●特別賞:【太陽】

◎TVドラマ賞:【結婚できない男】
◎アニメーション賞:【時をかける少女】【映画ドラえもん のび太の恐竜2006】
◎ドキュメンタリー賞: 【チーズとうじ虫】
◎ミュージック・ビデオ賞:Cornelius【MUSIC】
◎CM賞:江崎グリコ【ポッキー極細「はじける極細篇」】
◎ゲーム賞:【ポケットモンスター ダイヤモンド・パール】

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2007年01月08日

蒼井優『狩房淡幽』/映画【蟲師】

年末に足の親指を骨折してしまい、国際フォーラムでの【のだめフェス】を覗くだけという治療に専念した年末年始となりました。
明日から仕事始め、リハビリ(?)をかねて私の注目の作品である【蟲師】をご紹介します。
すっかり公式サイトも整って、立派になっていました。



蒼井優さん演じるのが『狩房淡幽』。

mushi_img02.jpg生まれたときから右足に墨色のアザがあり、動かすことができない。 狩房家には何代かに一人、体の一部に墨色のアザを持つ者が生まれる。禁種の蟲を封じたものだ。このアザを消すために、蟲師・たまのもとで第四代筆記者として修練している。蟲師の話を聞き「狩房文庫」に蟲を眠らせるために、巻物に書き写す務めをしている。足にできたアザから体に浮かび上がってくる文字を指で巻物に記すときに、足を苦痛が襲う。 蟲退治は異形のモノへの理由なき恐れが招く殺生なのでは……と心まで痛みを感じるようになった頃、ギンコと出会う。ギンコに興味を示した彼女は、以来、生物と蟲が共に生きている話のできるギンコに心を開き、足の動かない分、旅の話を聞くのを楽しみにするようになる。「蟲に体を侵蝕されながら、蟲を愛(め)でつつ、蟲を封じる」自分のやりたかったことに気づいた彼女は、今ではギンコと時折連絡を取り、狩房家の相談に乗ってもらうほど交友が篤くなっている

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蒼井さんの淡幽、とっても美しいです!

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2007年01月01日

新年のご挨拶


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MBC演技大賞、新人賞を受賞されたお二人にご登場いただいて。

ウネさんにあっては、KBSにても受賞の喜びに。
KBS演技大賞、ドラマ【ファン・ジニ】は、ジウォンさんの大賞はじめ
多くの喜びに浴すことができました。


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お越しいただき、ありがとうございます。
記憶しておきたいことなどをとどめたくて始めたこちらに
お時間を割いて心を運んでいただく喜び。

今日から始まる今年一年が
幸多い一年であります様に。


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2006年12月30日

ハ・ジウォン、ドラマ【ファン・ジニ】掲示板に寄せて


ハ・ジウォンさんが、12月28日 1時59分にドラマ【ファン・ジニ】サイトの掲示板に撮影を終えての所感を視聴者に混じって本名で書き込まれているのを拝見しました。ジウォンさんの真摯で前向きなお人柄がよくでている文章のように感じさせていただきました。28日の19時以降は、サイト運営の方により、掲示板の各頁のトップに置きなおされていたのですが、今、拝見すると見当たりません。雰囲気だけでもそのままにと、こちらに置かせていただきます。全文です。

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クリックすると拡大します♪


NO : 37701  登録日付け : 2006/12/28 01:59
           ゾンヘリム

題目 : こんにちは..ハ・ジウォンです........


ドラマ【ファン・ジニ】をたくさん愛してくださったみなさんに心から感謝させていただきます。 初めて演習室に入って振りを学び始めた日から今日で6ヶ月になりました。
事実、今日こんな日が来るかそして終わりというのがこんな心情か想像もできなかったのに...今この瞬間涙が出ます...
約6ヶ月間ファン・ジニとして生きながらたくさん笑ってたくさん泣いたようです。 真実性ある姿で近付くと待ちに待って2年8ヶ月ぶりに始めたドラマ【ファン・ジニ】.......
とても大変で倒れたり注射を打って撮影をしてもそれでもとても幸せでした。むしろ今は一緒にした監督と作家、俳優、スタッフの方々がもう懐かしいです。
私達は車が寝室で海苔巻きが主食だったけど、私があいさつすれば本当にさわやかな笑顔で明るく接してくださったスタッフのほほ笑みにもっと力を得ました。またたくさん教えてくれて応援してくださった先生たち、俳優の方々にもとても大きな感謝の言葉を伝えたいです。
そして演習室で撮影現場でジニの指先から足の先まで芸人ジニを作ってくださったイン・ナムスン先生.......私をファン・ジニにしてくださったキム・チォルギュ監督とユン・ソンジュ作家先生にも心から感謝させていただきます。私もやはりファン・ジニを通じて俳優ハ・ジウォンと私の人生に対しても多くの考えを胸の中深くに感じたようです。
これから私ハ・ジウォンもみなさんに真の姿をお見せできる俳優として、より成熟して発展した姿をお見せします。
    
2006年 12月 28日 -ファン・ジニ-(ハ・ジウォン)


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最終話の黄真伊。
穏やかで優しい素晴らしい満面の笑顔で踊りを楽しむ姿を見せました。
「私もやはりファン・ジニを通じて俳優ハ・ジウォンと私の人生に対しても多くの考えを胸の中深くに感じたようです。」...
ドラマ【ファン・ジニ】は俳優ハ・ジウォンを大きく成長させたに違いありません。

本当にご苦労様でした。
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2006年12月27日

青く率直な青春の咆哮/レミオロメン

朝日新聞12/26夕刊の『芸能<ステージ>』より

レミオロメンは今年最も活躍の目立ったグループのひとつだ。年頭にホールツアー、夏は出身地山梨で3万人を動員した野外イベントを実現。11月からはアリーナツアーで全国を巡演中だ。3日に及んだ横浜公園の最終日、大多数を占めたのは若い女性ファンだった(16日、横浜アリーナ)。

背景にビデオスクリーンを配しただけのステージセット。それに、ボーカルとギターの藤巻亮太、ベースの前田啓介、ドラムスの神宮司治以外、サポートはキーボードの皆川真人のみという構成だ。

その皆川のピアノをバックに藤巻が歌う「永遠と一瞬」で幕開け。一転、「五月雨」からパワフルなバンド演奏に突入。藤巻はジズミックなコード演奏を主体とし、前田はメロディックなフレーズを織り込み、神宮司は装飾音的な要素を加味。勢いにまかせ、荒削りな所もあるが、ざっくりとした演奏は、3ピースバンドの可能性に賭ける意欲を感じさせる。

ステージ中盤、5月に発表したアルバム「ホライズン」からの作品では、アンサンブルを重視したプログレ的な展開も。が、ライブでは技術面での課題もある。歌詞に主眼を置いた作品は個性的だが、時に音楽表現を狭めているように思える。それらを補い、サウンドの表現を豊かにしていたのがサポートの皆川であり、その貢献は大きい。

注目すべきはやはり歌である。ブレークの発端となった「粉雪」にも明らかなように、藤巻の甘く伸びやかな歌声は女性ファンには官能的なのに違いない。藤巻が手がける作品のメロディーの叙情性。大衆的な親しみを持つ歌謡性。実直であか抜けない有り様なども魅力に挙げられよう。

結成当初の作品だという「ビールとプリン」はフォークそのもの。が、結成から6に年、作風はより内面的なものへ変化してきた。

まくしたてるように歌いながら、藤巻はなおもどかしげだ。情景、心情を描いた歌詞の目線、観察、主眼などは青春の咆哮というにふさわしく、青く、率直だ。20代にとって切実な日常の時間、日々の経過、憂い、不安や明日への期待などが様々に浮かび上がる。それもファンが共感を覚えるところなのに違いない。
(小倉エージ・音楽評論家)

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2007年1月1日からのJRAのCMソングはレミオロメン
キーワードは、「今日も私の好きな馬が走っています。」競馬ファンの様々な“想い”を映像と音楽で描き出していくとのこと。テレビCF、ラジオCMのほかに、JRAホームページでもテレビCFのスペシャルバージョンを公開する予定、とあります。

来年1月から登場するのは「あきらめない君へ」。
新しいブランドCM、ちょっと気になります☆
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純粋さ失わず深まる信頼/アジアン・カンフー・ジェネレーション

朝日新聞12/14夕刊の『芸能<ステージ>』より

ベスト盤「フィードバックファイル」を10月に出した、アジアン・カンフー・ジェネレーションを9日に横浜アリーナで見た。

4人組のインストバンド、スペシャル・アザース、NYから招聘したファウンテインズ・オブ・ウェインを前座に迎えたのは、暖め役というより、自分たちのお気に入りを紹介したいという意図らしい。7月に同会場で自ら主宰したイベント「ナノ・ムゲン・フェス06」では、2日にわたり多彩なバンドと共演したが、それと同じであろう。

つまりは、ロックファンなのだが、新奇なものを追いかけるより、自分が信頼できるものを探したいというタイプ。彼らが学生時代から、このバンドを10年続けてきた原動力も、そこにある。小柄な後藤正文は、ロックへの情熱を吐き出すように力強く歌い、ギターの喜多建介とベースの山田貴洋は、ドラムの伊地知潔と共に、後藤を支える。4人の結束力も、このバンドの持ち味の一つだ。

彼らがバンドを組んだ頃はバブル崩壊後の低迷期で、若者は希望を持ちにくく、冒険も難しい時代だった。刹那的だが、希望への希求を感じさせる後藤の歌に、若いファンがひかれるのは、同じ不安や希望を抱えているからだろう。また、バンド名の通りアジア風味が漂うメロディーは、アジア人としての自覚を程よく刺激する。適度なグローバリズムが、海外のバンドとの垣根を下げ、観客に親しみを感じさせているに違いない。

前半は「サイレン」など勢いのある曲を一気呵成に聞かせ、中盤では初期の曲などをじっくり演奏。ライブ用にアレンジし直され新味を持った曲に、中高生がほとんどと思われる観客でいっぱいの会場が揺れた。後半は、「君という花」などで観客の大合唱となり、スケール感のある演奏で盛り上げた。

アンコールで演奏した「粉雪」は、後藤が初めて日本語で歌詞を書き、歌が観客に伝わる手応えを知った曲だと語った。歌いながら感傷的になっていたようだが、30歳になって純粋さを失わない後藤に、観客は更に信頼を深めたようだ。
(今井智子・音楽評論家)

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